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2005年2月1日 掲載
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「さい帯血」ビジネスが静かなブーム
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歌舞伎俳優の市川団十郎、お笑い芸人「カンニング」の中島忠幸、歌手の本田美奈子――。有名人が「白血病」で立て続けに倒れ、あらためて熱い視線を浴びているビジネスがある。民間の「さい帯血バンク」だ。
さい帯血とは、赤ちゃんの「へその緒」にある血液のこと。そのさい帯血には、血液のもとになる「造血幹細胞」が多く含まれていて、白血病や再生不良性貧血といった血液の難病治療に使えることが分かっている。
それを冷凍保存して預かってくれるのがさい帯血バンク。「日本さい帯血バンクネットワーク」という公的バンクもあるが、こちらは提供者が白血病にかかっても、自分の“さい帯血”が戻ってくるとは限らない。その前に第三者に使われてしまう可能性もある。その点、私的に保存する民間バンクならば、自分のものとして預けておくことができるわけだ。
白血病で造血幹細胞の移植を受ける場合、非血縁者より血縁者の細胞を使った方が「1年生存率」が2倍以上になるという欧州での研究結果もある。本人のものならなおさらというわけで、民間バンクが注目されるようになってきた。
99年に設立された日本初の民間バンク「ステムセル研究所」の広報担当者が言う。
「設立2年目の保存数は550でしたが、現在は累計で5000を超えています。ベストセラー小説『世界の中心で、愛をさけぶ』のヒロインが白血病という設定だったこともあり、最近になって問い合わせが急に増えてきた。利用者のほとんどが『わが子の将来に対する保険みたいなもの』という考えですね。民間バンクは別に珍しいものではなく、日本でもすでに4社、世界では米国を中心に40社以上、存在しています」
もちろん、公的バンクには社会全体の支え合いという意義があるが、例えば「台湾では、民間バンク7社の人気に押されて公的バンクがなくなった」(医療関係者)ほどなのだ。料金は、10年保存で20万〜30万円。さらに10年延長すると、同研究所の場合は7万円。ちなみに移植が必要になる確率は10万分の1程度で、日本の民間バンクによる移植例は今のところ1例もない。
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